全国から製作依頼絶えぬ大業師

福井県武生市(現越前市)出身。二代目紋治郎であり現代の名工を受賞した父の下で修行しました。越前打刃物の伝統技法の一つ、「柾置法(廻し沸かし付け)」や「舞小槌」の技法を伝承した数少ない鍛冶です。
火造鍛造による各種特殊刃物の製造が得意で、特に高品位の鎌や刈込鋏など、熟練の手仕事を頼って、全国から注文が殺到しています。
昭和60年、三代目・越前紋治郎を襲名。これまで、伝統的工芸作品展や全国総合技能展、瑞宝単光章など、数々の賞や勲章を受賞(章)しています。包丁から鋏まであらゆる刃物を作ることができる古今稀な大業師と言えます。